森友学園、加計学園、防衛省問題と政治の世界はあいもかわらず問題だらけです。
また、企業側でみると、三菱自動車・日産の燃費不正問題、リニア中央新幹線カルテル事件、三菱マテリアル・東レ・神戸製鋼等の品質不正問題、などが噴出していますね。
そういう世相にあわせているのか、それにあわせるかのように企業が動いているのか、近年、どの会社でもコンプライアンス違反に対する処罰がより多く散見されていると思いませんか?
あなたの会社ではどうでしょうか?
ここでは、会社がサラリーマンに与える罰と極刑について語りたいと思います。
罰とは懲戒処分、極刑とは解雇のことです。
願わくば、大過なくサラリーマン生活を全うしたいですね。
それでは詳しい解説をしましょう。
目次
コンプライアンス違反とは「法令遵守」違反
コンプライアンスとは、ひとことで「法令遵守」のことです。
つまり、法令や規則を守ることです。
具体的な「コンプライアンス違反」には、
・反社会的行為
・横領
・架空計上
・贈収賄
・顧客情報の漏えい
・書類の改ざん
・通勤手当不正受給
・労働基準法違反
・セクハラ/パワハラ/マタハラ
などの違法行為・不正行為があります。
「セクハラ/パワハラ/マタハラ」とは「セクシャル・ハラスメント/パワー・ハラスメント/マタニティ・ナラスメント」のことです。
会社から従業員に対する罰、すなわち「懲戒処分」とは?
こういった「コンプライアンス違反」を起こした場合、会社から会社員への「懲戒処分」が待ってます。
懲戒とは、会社が従業員に対して罰を与えるということで、「不正・不当な行為に対して、戒めの制裁を加えること」となります。
懲戒処分には、
・戒告(かいこく)
・譴責(けんせき)
・減給
・出勤停止
・降格
・諭旨解雇(ゆしかいこ)
・懲戒解雇(ちょうかいかいこ)
上から下に行くほど重い処分になります。
それでは、ひとつひとつの意味をみていきましょう。
・戒告(かいこく):口頭での反省が求められます。
・譴責(けんせき):書面での反省が求められます。書面には、始末書、顛末書などがあります。
・減給:賃金の一定額を差し引く処分です。
減給:賃金の減額、1日分減給など
減棒:役員に対するもので1ヶ月の○%減棒など
・出勤停止:一定期間、従業員の就労を禁止する処分です。停職とも言います。
・降格:役職、職位、等を引き下げる処分です。
・諭旨解雇(ゆしかいこ):会社側が退職届や辞表の提出を一定期間勧告し、当人により退職届が提出された場合は依願退職扱いする処分です。自分から辞めたという扱いになり、次の懲戒解雇(ちょうかいかいこ)よりはひとつ低い処罰ととられます。
・懲戒解雇(ちょうかいかいこ):自分から退職届や辞表を提出しないケースなど、懲戒として行われる解雇(クビ)のことをいい、懲戒の中で最も重い処分です。
懲戒処分の対象は、本人ばかりでなく、直接の上長、さらに上位の上長、取締役、取締役社長にまで及ぶケースもあります。
解雇には4つの種類があります
上記の懲戒処分のうち最も重い処分に解雇があります。
これは、サラリーマンにとっては会社から受ける極刑とも言えるでしょう。
簡単に言って下記4つあります。
・整理解雇
・普通解雇
・諭旨解雇(ゆしかいこ)
・懲戒解雇(ちょうかいかいこ)
下に行くほど重大な処罰になります。
それでは、ひとつひとつの意味をみていきましょう。
諭旨解雇(ゆしかいこ)と懲戒解雇(ちょうかいかいこ)については、上の懲戒処分で説明したとおりです。
・整理解雇:リストラによる解雇
・普通解雇:勤務態度や能力不足による解雇
・諭旨解雇(ゆしかいこ):退職金が全額もらえないケースもあり
・懲戒解雇(ちょうかいかいこ):退職金が全額もらえないケースが多々あり
これらは個人と会社との対立になり、トラブル(紛争)になるケースが多くなります。
懲戒処分、解雇 まとめ
懲戒処分の種類
・戒告(かいこく)
・譴責(けんせき)
・減給
・出勤停止
・降格
・諭旨解雇(ゆしかいこ)
・懲戒解雇(ちょうかいかいこ)
解雇の種類
・整理解雇
・普通解雇
・諭旨解雇(ゆしかいこ)
・懲戒解雇(ちょうかいかいこ)
経営の根幹にかかわるコンプライアンス違反を犯した場合、サラリーマンにとって最悪クビ(解雇)が待っています。
サラリーマンにとって退職金をもらえないケースなどあり、本当に怖いものです。
脛に傷を持つ(すねにきずをもつ)、他人に知られたくない傷をもつ、つまり後ろ暗い過去をもつ、サラリーマン・OLにはなりたくないものです。
最近では、副業規程などは注目ですね。
また就業規則に規程されてないことは罰せられないともされています。
今一度、あなたの会社の就業規則も見直してみましょう。