犬と人間とでは、体のしくみが異なる部分もあるため、必要な栄養素の配分も異なります。
例えば、犬は汗をかかないため、人間ほど多くの塩分を必要としません。
塩分を過剰摂取すると腎機能障害の原因になります。
5大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル) のうち、ここでは、ミネラルと水の役割について説明します。
⇒「犬に必要な栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)」についてもご参照ください。
⇒「犬に必要な栄養素(ビタミン)」についてもご参照ください。
ミネラル
体の組織(筋肉・神経・細胞など) の機能に影響する栄養素です。
犬は12種類のミネラル(カルシウム・リン・マグネシウム・カリウム・ナトリウム・鉄分・亜鉛・銅・ヨウ素など) を必要とします。
・ カルシウム不足の症状:
骨折・足の変形・神経過敏・腸内環境の異常・不妊など。
・ カルシウム過剰の症状:
鉄分・リン・亜鉛などの吸収阻害・甲状腺機能の低下・発育障害など。
・ リン不足の症状:
カルシウム吸収阻害・骨軟化症・食欲不振など。
摂取量のバランスは、カルシウム:リン= 1:0.8 が目安。
・ マグネシウム不足の症状:
筋肉虚弱・耳やしっぽの異変(過度な垂れ下がり)・運動不能・鬱病など。
・ マグネシウム過剰の症状:
神経障害・皮膚障害・発育障害など。
・ カリウム不足の症状:
脱水症状・発育障害など。
・ カリウム過剰の症状:
心臓疾患・副腎疾患など。
・ ナトリウム不足の症状:
脱毛・長期の下痢・発育障害など。
・ 鉄分不足の症状:
貧血・抵抗力の低下・食欲不振など。
・ 銅不足の症状:
貧血・骨折・被毛の色素抜け・発育障害など。
・ 亜鉛不足の症状:
脱毛・皮膚障害・発育障害・食欲不振など。
・ ヨウ素不足の症状:
脱毛・骨の形成異常・甲状腺肥大など。
摂取量の目安
成長期の子犬の方が成犬よりも栄養素を多く必要とします。
あくまで目安ですが、ミネラルの1 日あたりの必要摂取量は次のようになります。
・ カルシウムの必要摂取量[mg/日]:
成犬:約242 mg x 体重[kg] / 子犬:約484 mg x 体重[kg]
・ リンの必要摂取量[mg/日]:
成犬:約198 mg x 体重[kg] / 子犬:約396 mg x 体重[kg]
・ マグネシウムの必要摂取量[mg/日]:
成犬:約8.8 mg x 体重[kg] / 子犬:約17.6 mg x 体重[kg]
・ カリウムの必要摂取量[mg/日]:
成犬:約132 mg x 体重[kg] / 子犬:約264 mg x 体重[kg]
・ ナトリウム(塩分) の必要摂取量[mg/日]:
成犬:約242 mg x 体重[kg] / 子犬:約484 mg x 体重[kg]
・ 鉄分の必要摂取量[mg/日]:
成犬:約1.32 mg x 体重[kg] / 子犬:約2.64 mg x 体重[kg]
・ 銅の必要摂取量[mg/日]:
成犬:約0.16 mg x 体重[kg] / 子犬:約0.32 mg x 体重[kg]
・ 亜鉛の必要摂取量[mg/日]:
成犬:約1.1 mg x 体重[kg] / 子犬:約2.2 mg x 体重[kg]
・ ヨウ素の必要摂取量[g/日]:
成犬:約34 g x 体重[kg] / 子犬:約68 g x 体重[kg]
水分の働き
体内で水分は60?70%を占めています。
水分は体温調節、栄養吸収、老廃物の排出の他、からだにとって無数の役割を担っています。
ワンちゃんがいつでも新鮮な水が飲めるように、飲み水用のボウルに常に新鮮な水を満たしておきましょう。
子犬の食事の回数、時間、量
面白くて役に立つ犬の動画をお楽しみください。