犬は、言葉で体調不良を訴えることはできません。
飼い主が常に気を配って、病気の兆候に早めに気づくことが大切です。
症状が治まらない場合は、早めに動物病院に連れて行くようにしましょう。
症状を引き起こす原因や病気には、次のようなものがあります。
症状を引き起こす原因と病気(1)
・ 症状:鼻の乾燥
原因:発熱など
・ 症状:元気がない
原因:発熱・熱射病・低体温・痛み・栄養不良・貧血・内臓疾患・感染症など。
・ 症状:苦しそうな呼吸
原因:発熱・呼吸器疾患・心疾患・貧血・フィラリア症などの感染症など。
・ 症状:咳
原因:アレルギー・気管支炎・肺水腫・心臓疾患・呼吸器感染症・フィラリア症など。
・ 症状:鼻水
原因:風邪・鼻炎・副鼻腔炎・ジステンパー・腫瘍・歯周病・口蓋裂・異物混入など。
粘り気のある膿のような鼻水の場合はジステンパーの疑いがあるので、早めに動物病院に連れて行きましょう。
・ 症状:くしゃみ
原因:アレルギー・鼻炎・副鼻腔炎・口蓋裂・外的刺激
・ 症状:鼻血
原因:異物混入・血管断裂・鼻炎・歯周病・口腔内疾患・腫瘍など。
※決して鼻に詰め物をしてはいけません。
抱っこして安静させてください。
止まらなければ、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
・ 症状:鼻が鳴る
原因:蓄膿症・腫瘍など。
(犬種によっては正常時も鼻を鳴らします)
症状を引き起こす原因と病気(2)
・ 症状:嘔吐
原因: 過食・胃腸障害・アレルギー・乗り物酔い
・ 症状:下痢
原因:過食・乳製品や脂質の過剰摂取・アレルギー・食中毒・寄生虫・伝染疾患・ストレスなど。
・ 症状:便秘
原因:カルシウムの過剰摂取・肛門のう炎・ヘルニアなど。
・ 症状:尿の異常
原因:
濁った尿 | 尿道炎・膀胱炎・前立腺炎など。
赤い尿 | タマネギ中毒・急性フィラリア症・感染症・膀胱炎・結石など。
黄色い尿 | 肝臓疾患など。
※血尿が出たらすぐに動物病院に連れて行きましょう。
・ 症状:尿が全く出なくなった
原因: 尿路が塞がれている(尿閉)・腎臓機能障害(乏尿)
※症状が出たら早めに動物病院に連れて行きましょう。
・ 症状:急な体重減少
原因:栄養不良(食事量不足・食事バランスの偏り)・胃腸障害など。
・ 症状:腹部の膨れ
原因:過食・胃捻転・鼓腸症・腹水・肝疾・腫瘍・回虫症・子宮蓄膿症・心疾患患など。
・ 症状:歩行不良・触わると痛がる
原因:外傷・関節炎・膝蓋骨脱臼・椎間板ヘルニア・股関節形成不全・レッグペルテスなど。
関節の病気になりやすい犬種の場合は特に注意しましょう。
症状を引き起こす原因と病気(3)
この他、熱中症や夏バテの症状と生殖器の病気については、それぞれ 犬の健康管理(暑さ対策) 、犬の健康管理(去勢・避妊) で採り上げます。
皮膚の症状、口腔内の症状、目の症状、耳の症状については、それぞれ 犬の健康管理(寄生虫の予防と駆除) 、犬のお手入れ(歯磨き)、犬のお手入れ(目) 、犬のお手入れ(耳) をそれぞれで採り上げます。
老化特有の症状については、犬の老化(睡眠・意欲・食事) 犬の老化(排泄・運動能力・視力・聴力・見た目) で採り上げます。
同じ病気で悩んでいる飼い主さんへ
僧帽弁閉鎖不全症とは心臓の弁がうまく閉じなくなり血液が逆流して運動能力が落ち咳が続き肺水腫などを伴い最後は死に至る重篤な病気だそうです。
マルチーズのナナちゃんはお星さまになり?ました。