無駄吠えの原因と種類
犬の無駄吠えを直すには、まず、原因を探る必要があります。
まず、次のどれに当てはまっているか考えてみましょう。
無駄吠えの原因と種類に次の4つのパターンがあります。
ひとつひとつみていきましょう。
欲求不満型
– 精神衛生上の問題:
「もっと構ってよ?」 / 「ちっとも構ってくれないじゃん」
「お散歩に連れてってよ?」 / 「お散歩ずっと行ってないよ」
「もっと遊びたいの」 / 「ちっとも遊ばせてくれないじゃん」
– 生理現象上の問題:
「お腹すいたよ、のどもカラカラだよ」
「暑すぎるよ」、「寒すぎるよ」、「汚くて落ち着かないよ」
など、要求を満たしてもらおうとする意思表示ともいえます。
単なる犬のわがままなのか、飼い主の怠慢(虐待) が原因なのか見極めてから対処しましょう。
犬のわがままが原因であれば、⇒「 無駄吠えの直し方 」を参考にしつけ直しましょう。
飼い主の怠慢であれば、必要な物を適切に与えるだけで解消されるでしょう。
犬が劣悪な環境に置かれているのを見聞きした場合は、第三者が通報することも可能です。
不安・恐怖型
来客・大きな音(雷や花火など)・急な動き・カサカサ音・電話音・玄関のチャイムなど。
犬にとって得体の知れないものやトラウマとなっているものを見聞きしたとたん吠え始める場合は、犬が怯える対象物の悪い印象を取り除く訓練をします。
(→「無駄吠えの直し方」)
分離不安の場合は、⇒「お留守番のしつけ」 を参照してくださいね。
痛みによる苦痛
病気や怪我による痛みが原因の場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。
患部を特定するには、次のような方法を参考にしてください。
外傷:見た目
骨折・脱臼・捻挫など:歩き方のチェック
体内の病巣:犬のマッサージなど。
犬のマッサージについては 「犬のマッサージ」 を参照してくださいね。
連鎖型
多頭飼いの場合、吠え癖のある犬が1頭いれば、他の犬も釣られて吠えてしまうことがあります。
この場合、吠え癖のある ”犯人犬” だけしつけ直せば、解消できます。
威嚇型
犬はオオカミと同じように、自分のテリトリー(縄張り) に侵入者が近寄ると、威嚇して追い払おうとする習性があります。
防犯のために、ある程度は許容される行動ですが、犬が神経質に吠え立てる場合は、窓のカーテンを閉めて犬の視界を遮ったり、屋外の音が聞こえ過ぎないように防音性の高い部屋で飼うようにしましょう。
また、配達員や来客は侵入者ではないことをわからせましょう。
飛びかかったり、噛みつかないようにしつける必要があります。
(噛みつき癖、飛びつき癖については、 噛みつき癖の原因と直し方 ? 飛びつき癖の原因と直し方 をご参照してくださいね)
攻撃性が強すぎる犬の場合は、訓練士さんに相談してください。
認知症
認知症が原因の場合、脳が衰退し、犬自身で行動をコントロールできなくなっています。
年をとってから無駄吠えが始まった場合は、認知症の可能性も疑ってみましょう。
(老犬の介護については 老犬の介護 をご参照してくださいね)
– 老化が始まる年齢の目安:
9?13 歳(小型犬) / 9?11 歳(中型犬)
7?10 歳(大型犬) / 6?9 歳(超大型犬)
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