無駄吠えの直し方
ここでは、「欲求不満型」と「不安・恐怖型」の無駄吠え直し方について説明します。
無駄吠えの原因と種類については、 ⇒ 無駄吠えの原因と種類 を参照してください。
欲求不満型の無駄吠え直し方
犬のわがままな要求である場合は、無駄吠えを直す訓練( 1?4 ) を行ってください。
飼い主の怠慢が原因の要求である場合は、必要な物を適切に与え飼育環境を健全に保ってください。
犬が劣悪な環境に置かれているのを見聞きした場合は、第三者が通報することも可能です。
1. 日頃から、何かを始める時(食事・お散歩・遊び・マッサージなどの開始時) に、「おすわり、待て」をさせます。
2. 犬が無駄吠えをやめないときに、「おすわり、待て」をさせて正気に戻すようにします。
3. 犬が吠え続けている間は、犬の存在を無視し、見ることも声をかけることも一切しないようにします。
大きな声で「うるさい、静かに」と叱っても効果がありません。
犬は「気づいて(構って) もらえた」と思ってしまうので逆効果です。
4. 犬が鳴きやんだ瞬間に褒めてご褒美を与えるようにします。
根気よく、日々 1?4 の訓練を行います。
吠え癖がある程度矯正されてきたら、徐々に 4 でご褒美を与える頻度を少なくしていきます。
くれぐれも、根負けして犬の要求に応えることがないようにしてください。
せっかくの訓練が無駄になってしまいます。
一旦、無駄吠え癖が治ったと思っていても、期間を開けて再発することもあります。
その都度、原因を特定し(→ 無駄吠えの原因と種類 )、適切な訓練を行うようにしてください。
不安・恐怖型の無駄吠え直し方
不安や恐怖の対象が判っている場合は、単純にそれを取り除くだけで、無駄吠えを解消することができます。
たとえば、掃除機の音がキライであれば、音の静かな製品に買い替えます。
来客や玄関のチャイム・電話音のように、排除できないものが対象である場合は、怯える対象に良い印象をもたせる訓練(次の 1?3 ) を行ってください。
たとえば、電話音に怯える犬には、「電話音が鳴ると、よいことがある」という印象操作を行います音を例に手順を説明します。
(録音したものを再生するとよいでしょう)
(鳴き疲れたり、息継ぎのために吠えるの中断した瞬間を狙います)
1?3 の訓練を繰り返して、犬に「(嫌いだった) 音が鳴るとよいことがある」と印象づけます。
怯える音に慣れてきたら、3 でご褒美を与える頻度を減らします。
一旦、無駄吠え癖が治ったと思っていても、期間を開けて再発することもあります。
その都度、原因を特定し(→ 無駄吠えの原因と種類 )、適切な訓練を行うようにしてください。
犬の問題行動(無駄吠え)について
無駄吠え癖のある犬は、ドッグカフェや犬同伴可の宿泊施設を利用できません。
(→ ドッグカフェでのマナー 、 ペット同伴ホテルでのマナー )。
近隣から騒音の苦情が多ければ、保健所など管轄の役所が調査しにくることもあります。
飼い主の責任として犬の無駄吠え癖は、直すように努めましょう。
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