「待て」のしつけは、犬に集中力が必要です。
生後6カ月以降?2歳未満の間に覚えさせるようにしましょう。
「おすわり」を教えていない場合は、先に「おすわり」を習得させてくださいね。
こちらをご参考にしてください⇒ 基本的なしつけ(おすわり)
待てのしつけは次の手順で訓練します。
- 犬の気が散らないような静かで集中できる場所で、犬と向かい合います。
(お気に入りのおもちゃなどは視界に入らない場所に予め片付けておきます) - 犬に、おすわりをさせます。
- しばらくして、犬が動き出そうそしたら、犬の腰があがった瞬間に、犬の前に手をかざして「待て」と命令します。
- かざした手はそのままで、犬から少し離れます。
最初は、1秒程度「待て」の状態を保ちます。 - 「よし」と声をかけ自由にさせます。
- すぐに犬の場所に戻り、やさしく褒めてご褒美をあげます。
上の 4 で犬が近づいて来ても、大きな声を出したり、叱ったりしないようにしましょう。
「近づいたら嫌がられちゃった。どうしよう…」
と、飼い主に近づくこと自体を怯えるようになってしまいます。
徐々に「待て」の時間を長くし、犬から離れる距離を延ばしながら、2 ? 6 を繰り返します。
集中力を必要とするので、適度に休憩を挟むようにしましょう。
「待て」の練習は、犬が達成し易い距離と時間から始めてください。
「心配しなくたって、いつも戻って来てくれるんだ。」
「じっと待っていれば、褒めてくれるし、ご褒美も貰えちゃう。」
と犬が認識してくれるようになることが大切です。
「待て」と「よし」などの指示語は、犬が覚えやすいように、はっきりアクセントをつけて声をかけるようにしましょう。
褒めるときは、やさしく「よいこですね」と声をかけながら、軽く撫でてあげましょう。
じっと待った後はいつも「いいことがある」と覚えさせ、待つことに不安を与えないことが大切です。
犬が待てをしていたので奪ってみた
それでは、思わずくすっと笑ってしまう動画、お楽しみください。
待てのしつけのポイント
ポイント1. 犬の気が散らないように、静かで集中できる場所を選んでしつけを行う。
ポイント2. 生後6カ月以降?2歳未満の間に覚えさせる。
ポイント3. 集中力が特に必要となるため、繰り返し練習する場合は、必ず休憩を挟むようにする。
ポイント4. おすわりの状態から始め、犬が腰を上げた瞬間に「待て」と命令する。
ポイント5. 「待て」の間、犬から離れる距離と時間を徐々に増やして練習する。
ポイント6. 「よし」という解除命令と対で教える。
ポイント7. 「待て」と「よし」は、犬が覚えやすいように、はっきりアクセントをつけて発音する。
ポイント8. 待てずに犬が近づいて来ても、叱ったり大きな声を出したりしてはいけない。
ポイント9. 「待て」が成功したら、やさしく褒め、ご褒美を与える。
ポイント10. 「待っていれば、よいことがある」と犬に印象付ける。