成犬になった犬は、人と比べますと4から6倍の速さでどんどん老化していきます。
これは、人間に置き換えると、
小型犬で1年あたり4歳、
大型犬で1年あたり5?6歳、
年を取ることに相当します。
(※これには諸説あります。)
たとえ見た目が可愛いままでも、
生後約7年で壮年期、
生後10年以降は老年期と考えてよいでしょう。
生後7年頃からは、運動量も少なくなり、
消化機能も衰えてきます。
したがって、
低カロリーで食物繊維を多く含んだドッグフードに切り替えて、
1日2回に分けて与えるとよいでしょう。
成犬のときと同じカロリーのドッグフードを与え続けると、
肥満や内臓疾患の原因になります。
犬の老化具合に配慮したドッグフードを選ぶことも大切です。
噛み切る力が弱くなった老犬には、
柔らかいタイプのドッグフードを選んだり、
状況に応じてお湯でふやかして与える工夫も必要です。
高齢になれば消化吸収能力も衰えます
さらに高齢なるにつれて、消化吸収能力も衰えます。
特に、タンパク質やカルシウムが不足すると、筋肉や骨が衰え、
免疫力が下がり、貧血を引き起こします。
消化吸収能力が衰えてきた高齢犬には、
タンパク質やカルシウム不足を補うことができる
ドッグフードを選ぶとよいでしょう。
食物繊維を多く含むドッグフードは、
腸の働きが衰えた老犬の便秘予防に役立ちます。
犬も人間と同じように、
老化によって足腰が弱り関節機能が衰えます。
関節機能が弱ってきた犬には、
グルコサミン、コンドロイチンを含んだ
ドッグフードがお勧めです。
食事をとる姿勢も、老犬にとっては負担になります。
食器を直接床においた場合、
首の位置を深く下げて食事を取らなくてはいけません。
食事の度に老犬の体に負担がかかるのを防ぐため、
犬用の食事台を使って食器を置く高さを調節するとよいでしょう。
寝たきりで介護が必要になった老犬への食事の与え方は、
老犬の介護 で説明します。
フード用とは別に飲み水用のボウルを用意し、
犬がいつでも水分補給できるように新鮮な水を満たしておきます。
できるだけ健康なまま長生きできるように、
老化具合に合わせたドッグフードを選ぶようにしてくださいね。
食事の与え方(老犬) のポイント
ポイント2. 老化具合に合わせたドッグフードを与える。
ポイント3. 噛み切る力が弱くなった老犬には、柔らかいタイプのドッグフードやお湯でふやかしたドッグフードを与える。
ポイント4. 消化吸収能力が衰えてきた高齢犬には、タンパク質やカルシウム不足を補うことができるドッグフードを選ぶ。
ポイント5. 関節機能が弱ってきた犬には、グルコサミン、コンドロイチンを含んだドッグフードを与える。
ポイント6. 首を深く下げずに食事がとれるように、犬用の食事台を用いて高さを調整する。
ポイント7. 飲み水用のボウルには常に新鮮な水を満たしておく。
ポイント8. 食器は洗剤できれいに洗い清潔に保つ。