まだまだ、職場の周りにはマスクをしているや、くしゃみ、鼻水をすすっている人は、ごくごく少数派です。
しかし、毎年ほぼ同じような周期で、日本のみならず全世界で「季節性インフルエンザ」が蔓延。
その結果、寝込んで仕事に行けない、家事や人の世話ができない、頭がボーとして能率が低下するなどにより、生活や仕事に多大な影響を及ぼします。
そのため、インフルエンザ予防のためのワクチン接種など、感染防止対策については、十分すぎるほどに留意する必要があります。
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季節性インフルエンザ、流行期入りの自治体が出始める
今年は例年より流行が早いと報告されています。
厚生労働省の発表によると、2016から2017年の流行期には、日本で約1600万人(国民の9人に1人)がインフルエンザに感染して受診しました。
全世界の感染者は、毎年数億人規模に達している状況です。
「季節性インフルエンザ」の流行期は、北半球では通常は11月頃に発病者が増え、翌年1・2月頃にピークに達し、4月頃までに終息します。
南半球では、北半球の流行期と、半年のずれで流行します。
季節性インフルエンザのワクチン接種
(1)ワクチンは流行が予想されるウイルスに合わせて毎年各国・地域ごとに製造されており、日本では今季はインフルエンザA/H1N1亜型(2009年に流行したH1N1(2009) と同じ亜型)、A/H3N2亜型(いわゆるA香港型)、B型2系統(山形系統、ビクトリア系統)の4種類のウイルスの混合ワクチンが準備されています。
(2)ワクチンによる予防効果は、接種した2週間後から5カ月程度とされています。
(3)ワクチンを接種してもインフルエンザウイルスへの感染自体を抑えることはできないが、感染した場合の症状を抑える効果があります。
(4)65歳以上の高齢者については、ワクチン接種により発病を1/2程度に阻止し、死亡を1/5程度に阻止する効果が確認されています。
特に高齢者の重症化抑制効果が期待できます。
(5)日本では小学生へのワクチン接種率と高齢者のインフルエンザによる死亡者数に逆相関があることが統計上確認されています。
高齢者の周囲にいる家族等が接種することにより高齢者の感染、重症化を抑制することも期待できます。
季節性インフルエンザ、早期の治療や感染予防を心掛けましょう
■ インフルエンザの流行期には、以下の対策を実行しましょう。
・人の多い場所を避ける。
・ウィルス侵入防止のため、マスクを着用する。
・「咳」や「くしゃみ」をした時のマナーを守る。
・ウィルス付着を減らすために、喉の粘膜を潤す「うがい」を行う。
・手洗い、特に食事前の手洗いを30秒以上行う。
・室内の適切な湿度を保つ(50から60%)。
■ 各国、地域の政府、医療機関等の指導、指針に従い、流行が始まる前にワクチンの接種を受けるようにしましょう。
家族や同居人の接種についても、なるべく「ワクチン接種」するようにしましょう。
■ 規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動と栄養摂取により免疫力を高め、健康状態を良好に維持しましょう。
■ 39℃以上の高熱が続き、咳、鼻水、全身倦怠感、嘔吐、下痢、腹痛、くしゃみ、筋肉痛、関節痛などの「インフルエンザ症状」が出た場合は、すぐに病院に行きましょう。
医師の診察を受け、治療・投薬により早期回復に努めるようにしましょう。
完全に治るまでは休養し、外出・出勤は控えましょう。