今年タイ出張が決まっている中、タイ保健省から狂犬病感染懸念の注意喚起が出ました。
狂犬病、非常に怖い病気です。
ワンコ大好き派なので犬はカワイイカワイイですぐにナデナデする方なので、私はリスク大です。
5年前ですが、私が勤めている会社のタイ現地法人の駐在の日本人から直接聞いた話です。
休日の真っ昼間、買い物帰りでいつもの道のりを歩いているときです。突然、犬の唸り声が聞こえました。振り返ると、2匹が彼を睨みつけていました。こんな時に限って周辺には人っ子一人いません。彼は「ヤバイ」と感じるや、突然走ることはせず冷や汗をかきながら歩調をじょじょに増して、最後は死にもの狂いで疾走すると、いつのまにか犬たちは視界から消え、這這の体で(ほうほうのていで)家にたどり着きました。狂犬病の恐ろしさを知る彼は、それから短い距離でも車を利用することにしたそうです。
タイでは犬や猫に噛まれると生死に関わるほど危険です。
タイだからということはなく日本でも全世界どこでも狂犬病の致死率は100%です。
冒頭にありますように、私は今年タイに出張に行きますが、タイで犬に噛まれたらすぐに治療を受けないと絶望という事実を語ります。
狂犬病に注意 バンコク、チョンブリなど タイ保険省から注意喚起
タイ保健省は、狂犬病の感染が懸念される地域として、バンコク群、東部チョンブリ県、東北部スリン県、コンケン県、シーサケート県、南部ナコンシータマラート県を挙げ、注意を呼びかけています。
2018年初めから同年5月21日迄に報告のあった狂犬病患者は9人で、全員助かっていません!
同期間の動物感染例は、イヌ805匹、ウシ66匹、ネコ33匹で、49都県で報告がありました。(タイは全76県と首都府バンコク都に分かれてます)
バンコク都庁は2018年5月24日、80頭以上の野犬を確保して移送しました。
ちなみに、2017年のタイ国内の狂犬病患者は8県11人で、こちらも全員が助かっていません!
2017年度も2018年現在でも死亡率100%という恐ろしさ。
狂犬病への対応はこれしかありません
狂犬病や、犬だけではなく猫、牛、キツネ、スカンク、アライグマ、コウモリなどほとんどすべての哺乳動物から感染します。
狂犬病は感染症なので、噛まれる以外にも、ひっかき傷でも、目や口や傷口を舐められるだけでも感染します。
可愛いからと言って、動物たちを触れたり撫でたりするのは止めましょう。
狂犬病の症状(発熱、頭痛、悪寒など)が出てしまっては既に手遅れです。
もし噛まれてしまったり引っ掻かれたりしたら、すぐに傷口を水と石鹸で洗い流し消毒を施し、なりふりかまわず即病院へ行きましょう。これしかありません。
長期滞在する人は、予防接種を事前に受けておきましょう。
すぐに予防接種を受けられらない場合でも、病院の位置・電話等を把握しておいたほうがいいでしょう。
現在日本は狂犬病の発生のない国ですが、海外のほとんどの国で感染の可能性があります。
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