愛犬が最期を迎えるときが近づいたら、傍に居てあげましょう。
犬にとっては飼い主に見守ってもらうことが、不安を取り除くための唯一の手段です。
たとえ見守るのが辛くなっても立ち去ったりしないでください。
犬が息を引きとったら
悲しみで手に付かないかもしれませんが、死後硬直が始まる前に、愛犬をきれいにしてあげてください。
・ お湯で濡らしたタオルなどで、全身を軽く拭きます。
・ 体液が漏れ出てくる場所(口・お尻など) には、トイレシーツかバスタオルを敷いておきます。
・ 全身にブラシをかけ、毛並みを整えます。
・ 耳を掃除したり、爪をきれいに整えます。
・ 死後硬直が始まる前に、姿勢を整えて寝かせます。
・ 目が開いたままの場合は、目を閉じさせます。
納棺・お通夜
祭壇をつくり、納棺する
・ 棺を用意します。
市販のペット用お棺を購入してもよいですし、段ボールなどで手作りしてもよいでしょう。
・ クーラーを入れた部屋に棺を置き、犬を棺に納めます。
底に、ペットシーツや新聞紙を敷き保冷剤並べます。
さらにバスタオルを敷いた上に愛犬の亡骸を寝かせます。
亡骸の周りにも保冷剤を置きます。
・ 亡骸周り、お気に入りだったおもちゃやおやつなどを入れ、お花で飾ります。
・ 棺の傍に祭壇をつくります。祭壇の上には、祭壇に遺影やお花、思い出の品などを置きます。
・ 1?2 晩お別れの時間を過ごします。
(夏など気温の高い時期ははやめに火葬してください)
火葬・納骨・埋葬
葬儀社や霊園によってシステムも料金も異なります。
前もって、下調べしておくとよいでしょう。
・ ペット向けの葬儀社や霊園に連絡し、火葬や納骨の予約を入れます。
(動物病院で紹介してもらえる場合もあります)
・ 葬儀の日程が決まったら愛犬と親しかった知人に連絡します。
・ 葬儀社や霊園のシステムに従って、葬儀を執り行います。
・ 火葬後のお骨は納骨堂か自宅で保管します。あるいは霊園にお墓を購入して埋葬します。
死亡届
・ 死後30 日以内に、畜件登録をしてある保健所や管轄の役所に犬の死亡届を提出します。
(畜件登録生後90 日以上の犬の飼い主に義務付けられた登録。)
犬の健康管理(予防接種) をご参照ください。
・ 犬の鑑札と狂犬病予防注射済票を提出します。
グリーフワーク
ペットロスによる悲しみを乗り越えるには、時間がかかると思いますが、ゆっくりと向き合きまいましょう。
・ 泣くことを我慢せず、悲しみと素直に向きあいましょう。
・ 思い出の写真を使ってペットのメモリアルグッズの作成を依頼して見るのもよいでしょう。
・ 今後15 年前後、犬を育てる生活の余裕があれば、新しい犬を迎えるのもよいでしょう。
・ 新しい犬を迎えることに抵抗がある場合は、保護された犬の里親になるなど社会貢献の意味をもたせるのもよいでしょう。
(保護された犬はトラウマを抱えていることが多く、しつけ直しが難しい場合もあります)
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