60歳定年に伴い、確定拠出年金を今後どうするかについて、自宅へ手続き書類が郵送されてきました。
年金財務状況が厳しくなり、国は面倒見れない、個人の自己責任で財産を増やしなさいという確定拠出年金制度が2001年から始まりました。
僕の場合、2007年のリーマンショック以前から掛金(かけきん)を毎月毎月積み立てて確定拠出年金を運用してきました。
そして先月60歳で定年となり、新たな掛金(かけきん)の積立はできなくなりました。
一時金で受け取るか、年金で受け取るか、運用を継続するのかの選択ができるようになったのです。
ということで、僕の体験をベースに簡単な確定拠出年金の基本知識とノウハウを説明します。そして肝心の運用結果も暴露します。
題して、【成績発表】10年間の確定拠出年金モニタリング結果報告を暴露! 現在60歳以降の資産の受け取り手続き中、これまでの運用を総括します。
50歳代の方はもちろん、現在運用中の30代40代の若い人も含め、ご参考になれば幸甚でございます。
※僕の個人の結果と意見であり、運用は自己責任で行ってくださいね。
目次
リーマンショックで運用成績がマイナス30%に大暴落
それでお前さんの成績はどうなんだいという声が聞こえてきますね(笑)
順を追って説明しましょう。
確定拠出年金は、リーマンショックの少し前から開始しました。
ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオを組んでおり、リーマンショック前は順調に利益をのせていました。
ところがリーマンショックのせいで、運用成績がマイナス30%に暴落したのです。
投資にはなれていなかったので、強いショックを覚えましたね。
ここで狼狽して売ると損益は確定しますので、いつかは上がると耐え忍び、掛金は毎月1万円くらいなので悠長に構えていました。
リーマン・ショックは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的によぶ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
民主党政権3年間は引き続き日経平均株価はどん底
自民党麻生政権で起こった暗黒のリーマンショックでしたが、自民党麻生政権後半では持ち直してます。
ところが、民主党政権3年間は引き続き日経平均株価はジグザグのどん底状態。
株は安く買って高く売る大原則を守り、株価が低迷しているからこそのハイリスク・ハイリターンで買い続けました。
といっても毎月の掛金は1万くらいでしたので強気だったのかな?(苦笑)
アベノミクス/異次元金融緩和で運用成績は持ち直しプラスへ転化
その後、自民党安倍政権になり、いわゆるアベノミクス、異次元金融緩和策で、日経平均株価は爆上げし、僕の運用成績は持ち直し、ついにプラスへとい転じるのでありました。
7000円が1万7000円以上へと爆発。
住宅ローンさえなければ、株の売買を繰り返し1980年後半のバブル感を味わいたかった、満喫したかった、なんてタラレバです。
そしてさらに日経平均株価は上がり一本調子で高騰、株式へ重点投資していたので運用成績はマイナス30%からプラス10%へ上げしました。
このときは嬉しかった。
ハイリスク・ハイリターンからローリスク・ローリターンへ
日本のバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックを知っていましたので、ここ数年ですが中国バブルが弾けるとマスコミが煽り立てているのを見て、僕は定年への年数も考慮に入れながら、ハイリスク・ハイリターンからバランス型へ、さらにローリスク・ローリターンへと運用スタイルを徐々に移行はじめました。
具体的には、国内・海外株式から、毎月少しずつ国内・海外債券へ、さらに元本確保へもスイッチングをで移行しました。
定年直近は、元本確保と債券のみとなりました。
1990年ごろの日本のバブル崩壊、2000年ごろのITバブル崩壊、2010年ごろのリーマンショックと、だいたい10年サイクルで恐慌になっています。
とすると次の10年は2020年東京オリンピックですね。
うーん、怖いですね。
僕は2008年リーマンショックの10年後である2018年は怖いと感じて、株式関係はすべて債券と元本確保へスイッチングしました。
ご承知の通り2019年初頭19000円台まで下げましたので、結果はオーライでした。
【結果発表】運用利回りは初回入金以来でプラス5%
結局、通算成績である運用利回りは初回入金以来で、プラス5%。
5%は通算の1年間の平均運用利回りです。
年間コンスタントに5%儲かったということです。
まあまあでしょうか!?
年金資産評価額は、評価損益は運用金額の半分、運用金額つまり掛けたお金の1.5倍に増えました。
わかりやすく言えば1000万円の積立掛金で1500万円の評価になったということです。
成績がはるか上の人も知っています。
でもね、あまり欲張らずに純粋に「ラッキーだった、良かった」と自分を褒めたいと思います(誇)
企業型の確定拠出年金は、会社からの積み立て(天引き)なので本業を疎かにするリスクは少なく、この点は安心です。
これが個人型確定拠出年金の場合は、自分の身銭を切る感覚なので毎日の資産増減に心身を削ることになり、仕事に支障をきたし精神的にもよろしくない影響を与えるのではないかな??
個人的体験からのオススメする運用スタイル
以上が僕の包み隠さずに明かした企業型年金の個人結果であります。
現在確定拠出年金を運用している人たちにあえて意見を述べることができるとすれば、
●運用期間が15年以上ある人はハイリスク・ハイリターンの株式で攻めるべきです。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
一時マイナスがあっても長期的にはプラスに転じます。
●運用期間が10年未満の人は元本確保型の商品を選びましょう。
「君子危うきに近寄らず」
虎の子を損するのは誰でも嫌です。少しの損でも過敏になるはず。
銀行定期などの元本確保を選択しましょう。
●運用期間が10から15年の人は微妙ですね。
株ほどはリスクのないローリスクの債券、もしくは安全安心の元本確保型の商品を選びましょう。
※僕の個人的見解です。
もっと大胆な予想はこれ
現在の状況は、アメリカのダウ平均が上がり一本調子の過熱感が一服して下げている状況もあり、そこから新たに上げていくのか、新たな経済金融ショックが到来し低迷時代へ入っていくのか、予断を許さない状況です。
あえて予想をいうならば、ここ数年は元本確保メイン、2020年以降の株価の大幅な下落で勇気を出して株商品を買い支える。
2020年以降は、2019年の消費税引き上げ、東京オリンピックの反動、米中対立、と経済にとっていいことがありません。 大阪万博はどうかな?あまりインパクトを感じませんが。
あくまでボク個人の予想です。そして予想は外れるものです(汗)
マネーの経済雑誌みてください、さっそく年末年始の経済雑誌の株や為替予想は外れまくっていますね、それも毎年(笑)
【追加情報】60歳定年以降もスイッチング運用は可能
先月60歳で定年となり、新たな掛金(かけきん)の積立はできなくなりました。
しかしですよ、掛金(かけきん)積立はなくなりましたが運用は継続してできるんですよ?
知ってました?
僕は知りませんでした(汗)
パソコンでまだ管理画面が生きていてスイッチングもできる状態がわかり、もう終わったのではないかと疑問に思い、JIS&Tコールセンターに電話して、ここで初めて知りました。
※JIS&T:日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(運営管理機関)
毎月の掛金はなくても、スイッチングなどの運用は70歳の誕生日の2日前まで可能なのです。
僕の場合、元利確保以外ではまだ海外債券が残っています。
それがまた海外債券がここにきて暴落している状態です(苦)
最後の手仕舞い、海外債券、ウォッチングしてます。
ちなみに国内債券はなぜか上がっており本日残高の全額を手仕舞い(スイッチング)し、銀行定期にスイッチしました。
最後に
制度加入してからの約10年間の確定拠出年金モニタリング結果報告、いかがでしたでしょうか?
平均運用利回り5%は運が良かったと思い、一時金として受け取り、ありがたく老後の資金といたします。
最後にもう一度言わせてください。
僕の個人の結果と意見であり、運用は自己責任で行ってくださいね。
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